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求められる人材

回復期リハビリテーション病棟に勤務する際には、患者様は病気を発症するという人生でも大きな転換期にあり、 その時期に関わることについて看護師は自覚する必要があります。また、患者様や家族の判断や意見を尊重すること (生きてきた人生を尊重すること)が大事であり、ケアを通して人の人生に関わっていることを常に念頭に置かなければなりません。

そのためには、患者様や家族に寄り添う人間的な姿勢を持ち、客観的かつ総合的に患者様の現状および今後を見通し、 他職種とチーム医療を行える協調性をもつことが看護師には求められます。患者様に対し、今の現状を認めてもらった上で日々の成長を理解してもらい、 できるようになった部分を看護師が患者様に伝え、充実感を高めてもらえるようなケアが必要なのです。

また、リハビリテーションの質の向上を図るために、急性期からの医学的管理の継続や安全管理も十分に行っていく必要があるため、専門的な知識も必要です。 医学的管理については、病態を安定させることやその他の疾患が合併していないかなど、日々の観察が重要となります。

ある病院の調査では、急性期治療が終了し、十分に病態が安定した患者様が回復期リハビリテーションへ転院した場合でも、 回復期リハビリテーション病棟入院中に脳卒中再発などの急性増悪をきたし、急性期病院へ再転院となる患者様は6.1%いるとの報告があります。

次に、安全管理の重要な課題として、自由度と転倒率の管理が挙げられます。自由度が上がれば活動量が増えて、リハビリの効果が上がりますが、 転倒率も上がることにより、骨折などに対する心配や不安が増すこととなります。そのため、日々の危険を察知する能力や患者様の状態把握のための観察力が必要不可欠といえます。

チーム医療として連携を図るための、他分野とのコミュニケーション能力も重要です。あらゆる情報を共有し、患者様および家族の希望に少しでも近づけるような看護計画を立案できる人材が求められているのです。