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患者さんへの接し方

回復期リハビリテーション病棟の患者様の主な疾患としては、病院の方針や医師の専門分野によっても異なりますが、 全国平均では患者様の5割が脳卒中、4割が骨折などの整形外科疾患で、1割が廃用症候群と言われています。 患者様の接し方や関わり方はこれらの疾患や障害された機能、これまでの生活習慣やどの程度の社会復帰を目指すのかなどでも大きく異なります。

基本的に回復期リハビリテーション病棟では急性期と異なり、入院が長期に及ぶため、1人の患者様とじっくり向き合うことが大切です。 また、患者様の家族との関係も重要であり、患者様が在宅へと帰るためには家族と協力し、家族を含めたケアを行うことが大切です。

看護師は患者様のこれまでの生活習慣や背景、大切にしている価値観などを把握し、患者様とその家族がどのような状態で退院を迎えたいかを知る必要性があります。

例えばこれまでの暮らし方が、ベッドもしくは布団で寝ているのか、トイレは和式か様式か、外出時は自家用車か公共交通機関か、自宅は2階建てか平屋か、 トイレや水周りは何階にあるのか等を把握したうえで、座る、立ち上がる、歩く、トイレ動作などの日常生活動作の自立を促すことが必要となってきます。 つまり、自分でできる身の回りの動作を増やすことを目的とした生活密着型のケアが求められているのです。

入院生活全般の行為自体がリハビリテーションなので、看護師はリハビリテーションのプログラム以外である、生活の中のリハビリテーションを促すことが重要です。 そのため、患者様が自分でできることは出来る限り自分でする、といった見守りも必要となってきます。

また、患者様は常に疾患になる前の自分と比較し、今できないことだけに固執し、精神的に深く落ち込むことも多々あります。 特に脳血管疾患の患者様では話す・食べる等の人間の基本的欲求が満たされないことが多く、患者様は常に強いストレスの状態にあるといえます。 このような患者様の状態を看護師はいち早く理解し、その辛さに共感し、寄り添うことで患者様の身近な存在になる必要性があります。 また、うまく話せない患者様の思いを他の他職種の方に伝えることで、チーム医療としてより高いケアを提供できるための計画を立案しなければなりません。